Everything happens for no reasons.

「今聞えたの、鳥の声?」

遥か遠い海の向こうにいる友人が、電話越しに聞いた。
その言葉で、鳥の声が聞こえてくるのは
もう息をするのと同じくらい
特別なことではなくなっていることに気がつく。

でも、ふと手をとめて
窓の外を眺める。
そこにはいつも赤や黄色の鳥がちょんちょん飛びながら
歌っている。
じっと耳を澄ましていたら
彼らのその音楽の構造が
理解出来るようなきがしてくる。


初めてハワイ島に来た日の夜、
蛙の声の大きさに驚いた。
闇の後ろ側から
四方八方から
鳴り響いていた。
その大合唱はちょっとした小声の会話を遮るくらいの
音量だけれど
神経を逆撫でて眠りを妨げるようなものではない。
むしろ体をほどいていくような
輪唱だった。




無意識に耳から体に入ってくる音。
目に入ってくる光。
皮膚にあたる風。
土と水と光が混ざり合った匂い。

たとえそれがそこにあることを忘れてしまっても
常にそれはそこにある。
惜しみなく溢れ続ける。
与えるとかもらうとか、そんなことすらそこには存在しない。

人間として
必要以上にもらわずに
嘘をつかずに
そこにいるだけでいい。
自分は何を返せるか、なんて考えることは
果たして必要なのか。


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by dandelionism | 2011-06-23 17:57 | bigisland